「超」入門 失敗の本質 (日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ)を読んで感じたコト【書評】

ビジネス書好きであれば、一度は聞いたことがある名著「失敗の本質」

今回、原著が難解な失敗の本質を、現代チックにわかりやすくアレンジした【「超」入門 失敗の本質】を読んだので、特に印象に残った部分をメモ代わりに記します。

なぜ「超」入門 失敗の本質を読もうと思ったのか

マジメな話をすると、自分が所属する部署が、いわゆる戦略策定部門で、マーケット分析、他社の動向調査、今後の会社の方向性を決めるようなチームにいます。

そこで自分なりの意見を言えるように、過去の組織(日本軍)の失敗から、なにか学ぶものがあるんじゃないかと思って、手に取りました。

読み進める中で、特に印象に残ったのが以下3つ。

「ゲームのルールを変えたものだけが勝つ」

  • 前提条件が崩れると、新しい戦略を策定できない
  • 新しい概念を創造し、それを活用するという学習法のなさ

新型コロナの影響でルールチェンジが起きている時代。今までの常識だったり、戦略がまったく通用せず、自分たちもどんどん変わっていかないといけない中、なかなか過去の方法論から脱却できない人もいると思います。

そんな考えの中で、それってホント?なんで?その根拠は?と冷静に見つめる目線も必要なんじゃないかと思った一文。

じゃあいま自分たちが戦っているフィールドのルールってなんだろう。そのルールをどうやって変えたら、勝てるのか?そんなことをちょっと考えてみました。

「イノベーションを創造するミニステップ」

  • 戦場の勝敗を支配している「既存の指標」を発見する
  • 敵が使いこなしている指標を「無効化する」
  • 支配的だった指標を凌駕する「新たな指標」で戦う

敵が使いこなしている指標とは?逆にお客さんが評価する指標はなんなのか。それは時代とともに変わっていくのかも。価格なのか、スピードなのか、義理人情?なのか、なんでもあると思いますが、一つ言えるのは、数値化できるものなんじゃないかと思う今日この頃。

「日本軍の上層部の特徴」

  • 現場を押さえつける「権威主義」
  • 現場の専門家の意見を聞かない「傲慢さ」

「目標のための組織ではなく、組織のための目標をつくりがち」

「異質性や異端を排除しようとする集団文化」

などなど、これってうちの会社なんじゃ…?と耳が痛くなるようなが書いてあり、気をつけないとなと思った次第。

まとめ

というわけで、今も昔も変わらない「組織論」。

本質的なことを学ぶのには、ピッタリの一冊。だんだんと社会的にも中堅的立ち位置になってきて、プレイヤーとしてだけではなく、マネジメント論も面白くなってきました。

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