【書評】NEXTRAVELER FILMS&TOOLS 未来につながる創造的ツールと使い方【高城剛】

〈いよいよ誰でも映画が撮れる「映画の民主化」がはじまった〉

そんな一節から始まる本書は、高城剛氏が撮影した長編映画「ガヨとカルマンテスの日々」を制作する中で使われた仕事道具の大図鑑のようなものでした。

カメラ、スピーカー、バッグ、音響機材、服など、本書で紹介されているアイテムは、残念ながら気軽に手に入るようなものではなく、カメラや機材以外は、高城氏が手掛けている〈NEXTRAVELER〉のアイテムがほとんど。

というのも、既成のものでは高城氏の求めるクオリティにマッチするものがないため、なければ作るDIY精神で、実際にカメラや機材を入れるバッグを自分自身で作ってしまうのだから興味深いです。

その一つ一つが高クオリティかつ、自分も手に入れてみたいと思ってしまうようなアイテムのため、読み終わった頃には、高城氏のメールマガジンに登録してしまおうかと思ってしまったほど(笑)まんまと策略にハマってます。

とはいうものの、映画の民主化の名の通り、大掛かりなセットではなく、飛行機の機内に持ち込めるようなサイズのアイテムだけで、実際に映画館で上映する作品を作り上げてしまうのだから驚きです。

今後も高城氏の動向は目が離せません。

高城未来研究所「Future Report」