ウェスティン北京の朝。



朝食ブッフェへ向かうと、中国の伝統的な料理から、見慣れた洋食、和食まで所狭しと並んでいた。彩り豊かな野菜を中心に選び、胃袋に詰め込みすぎないように注意する。



中国のホテルには必ずあると言ってもいい麺コーナーでは、シンプルな鸡汤面をチョイス。あっさりとした鶏ガラのスープが、寝起きの体にじんわりと染み渡る。

腹ごしらえを終え、今日はいよいよ天津へと移動する。


シャングリラホテルでチェックインを済ませ、早速街へと繰り出すことにした。とはいえ、昨日の北京での強行スケジュールが祟り、体には鉛のような重さが残っている。無理は禁物。


天津の街も、北京に負けず劣らずの人の多さだった。どこへ行っても、老いも若きも、エネルギーを持て余した人々で溢れかえっている。

夜は日本食料理店で胃を休めることにした。タイの昆布締め、豚の角煮、出汁の染みた煮物や、丁寧に握られた寿司を口に運ぶ。この安心感よ。
まだ比較的早い時間であったため、夜の街を軽く徘徊してみることにした。昼間の熱気が嘘のように、夜風が心地よい。大勢の人々が楽しげに語り合い、屋台からは食欲をそそるいい香りが漂ってくる。

締めのラーメンはカレー味の蘭州牛肉面を選んだ。ピリっとしたスパイスが、じんわりと体に染み渡る。異国の地で味わう、少しばかりジャンクな味が、旅の記憶として、友人の記憶に刻まれてくれれば嬉しい。